クラシックルート巡礼〔冬季編〕
硫黄尾根〔ソロの試み〕
2002年12月17日(火)〜24日(火)
小倉
〔17日 晴れ〕
あやめ池20:34−名古屋23:39/56−
交通費節約のため、名古屋まで近鉄で行きました。
〔18日 曇り/晴れ〕
松本4:14/6:02−大町7:08/20−高瀬館7:40/50−七倉8:30−湯俣14:30(泊)
急行ちくまに乗って松本まで出て驚きました。東京方面からの急行アルプスが、12月のダイヤ改正で廃止されたとのこと、しかたがないのでローカルに乗って大町に出ました。計画より2時間遅れでした。
大町に降りた登山者は私一人で、駅前にも登山者は見当たらない、この時期だからあたりまえかも。1人でタクシーに乗り、鎖で車止めがあって、高瀬館までしか入れませんでした。歩きだしてすぐ猿のお出迎えを受けました。七倉の登山指導所はシャッターが下りていて誰もいず、ポストに登山計画書を入れました。湯俣の取水ロの工事で、大型ダンプが頻繁に通行していました。トンネルを歩くときは怖かったです。
林道の終点からは川原の中に除雪された工事道路が湯俣まで造ってありました。ありがたく利用させてもらいました。という事で湯俣までラッセルなしでした。夜行疲れ、それに水が確保できてガソリンが節約できることを、考慮して湯俣で1泊目としました。
〔19日 曇り〕
湯俣6:05−2100m 15:00(泊)
湯俣からはいきなり膝までのラッセルで始まりました。硫黄尾根の取り付きまでトラバースでけっこう時間がかかる。そして急な斜面を登って尾根に上がり、稜線をしばらく行くと雪も深くなってきたので、アイゼンの下にワカンを付けました。腰までの踏み抜きがたびたびあり、思うように高度がかせげず26目までに新穂に抜けられるか、先行きが不安になる。今ならまだ引き返せると弱気になってくる。計画の小次郎ノコルにはとどかず硫黄岳前衛峰のはるか下の2100mで2泊目としました。
次の日、暗いうちから行動出来るように、空身で30分程ラッセルしときました。
〔20日 晴れ〕
2100m5:40−小次郎ノコル12:30−2380m15:30(泊)
硫黄岳前衛峰では残置の支点で25mの懸垂を1回しました。
途中、雪の不安定な急雪壁があって緊張しました。
小次郎ノコルを過ぎて2380mで3泊目としました。
〔21日 曇り/雪〕
2380m6:30−硫黄岳10:15−雷鳥ルンゼ11:30(泊)
最初は雪稜をアイゼン,わかんスタイルでラッセルしました。ピークに近づくにしたがって急な雪壁状になってきて、這い松の上にやや硬い雪が乗っていますが、体重をかけると腰ぐらいまで踏み抜き、ぺースが上がりません。
天気が下り坂で硫黄岳に着く頃には、雪が降り、ガスが出て、先のルートがよくわからない。時間は少し早いが、疲れもたまっているので、雷鳥ルンゼの降り口と思われる所で4泊目としました。
〔22日 晴れ〕
雷鳥ルンゼ6:30〜8:30−南峰9:30/45−中山沢ノコル16:30(泊)
朝には天気は回復していました。前日の雪は20cmほど積もりました。
雷鳥ルンゼを下降してからのルートがわからず、2時間ほどタイムロスしました。
赤岳前衛峰のP4で残置の支点で20mの懸垂を1回、岩にテープを引っ掛けて20mの懸垂をもう1回、P8でハーケンを1枚打ち込んで、20mの懸垂を1回しました。中山沢ノコルで比較的、風が当たらない所を整地して、5泊目としました。
〔23日晴れ〕
中山沢ノコル6:50−自樺台地10:40−西鎌尾根12:00−千丈乗越し15:30−槍平17:15(泊)
今日も天気がよくアイゼンも快適に決まり、スムーズに西鎌尾根に出ました。ところが西鎌尾根に出たとたん右側からの強風(西風)と足元の踏み抜きの連続で全然進まず、ほとほと疲れました。千丈乗越しからは、雪が安定していたので、飛騨沢を直に下降しました。飛騨沢は、西風もなく快適に下降できました。ただ、傾斜が緩くなるとラッセルがきつくなってきて、ワカンに履き替えました。そして誰もいない槍平で今回の山行、最後の6泊目としました。
〔24日 曇り〕
槍平7:00−新穂11:30/13:10−平湯13:45/15:20−京都藤森バス停20:25
計画では槍に登る予定でしたが日程的な問題、それに体力的にも目いっばいだったのでカットしました。槍平で朝、出発準備をしているとき片方の靴に5センチ程、亀裂がはいっているのに気づきました。(ローバチべッタ・2000年3月・青穂山荘3割引で購入)槍に行かなくてよかったと思います。
湯俣から槍平までトレースはありませんでした。そして新穂高温泉の手前で今回の山行で初めて登山者に出会いました。
天気に恵まれたこと、食料等を減らして荷物を25キロに抑えたことが成功の要因だったと思います。でも酒はしっかり持って行きました。(焼酎500cc) 新穂高温泉のバスターミナルでザックのパッキングをしていると、3人の登山者が下山してきました。話をしてみると、京都府立大の人たちでした。
抜戸岳南尾根から笠ヶ岳を縦走してきたそうです。私の知らない山域だったので、その時はまったくイメージがわきませんでした。家に帰って調べたら、抜戸岳南尾根の核心部に南壁というのがあって、凹角の人工を含む2〜3ピッチの登攣。これを避けるには左にトラバースした後ルンゼを登るがこれもトラバースが難しい。なかなか面白そうです。次の冬山は、何処へ行こうか考えていたところでしたので、これだと思いました。
ということで2003年の冬山は、抜戸岳南尾根〜抜戸岳〜笠ヶ岳に決めました。
〔交通費〕 〔登攀装備〕
〔近鉄〕 あやめ池―近鉄名古屋 無料 安環ビナ×2
〔JR〕 名古屋―松本(乗車) 3070円 ハーネス・ATC
(急行) 1050円 アックス×2
松本―信濃大町 650円 ロックピトン×4
〔タクシー〕信濃大町―高瀬館 5230円 8.5×50ロープ×1
〔バス〕 新穂高温泉―平湯 870円 カラビナ×6
〔高速バス〕平湯―京都藤森バス停 5200円 シュリンゲ×6
〔風呂〕 新穂高アルぺン温泉 無料 テープX:2・フィフィ
(小倉)
